SHATiS内でユーロコードの話があったので、そちらについて少しまとめます。
■THE REVISION OF THE TIMBER CHAPTER OF THE EUROCODE 8
スピーチの様子 堂々とした発表がうらやましい 発表者の主人公感が眩しい |
理想形でいえば、ヒアリングしながら内容が理解できるとベストなのですが、、、
その場での理解が追い付かないので、あとで梗概を読み込みながらまとめています。
4日目のブログの、ユーロコードの説明も外れているわけではないですが、改めてもう少し詳しく。
ユーロコード整備の目的は、
・EUの建設産業の国際競争力の向上
・公共調達での技術仕様を決定する手段
になります。
国際的な経済的地位向上を狙うという、EUが生まれたコンセプトそのものと合致していますね。
ちなみにユーロコード8は耐震設計に関する規定ですが、ユーロコード自体は、
ユーロコード、ユーロコード1、ユーロコード2、・・・、ユーロコード9
まであります。全てconstructionに関わる内容ですね。
また、安全係数などの規定に関しては、振れ幅が各国に委ねられているとのことです。
短期的に生じる外力は国ごとに違うことから、多少の冗長性はあるみたいです。
私自身も学会に参加しながらの追っかけでの理解となってしまっているので、解釈にずれ等があればご指摘頂けると幸いです。
ただ、大きくは理解は間違えていないはずです。
参照資料
http://www.pwrc.or.jp/thesis_shouroku/thesis_pdf/1009-P022-025_matsui.pdf
さてユーロコード8に関する今回の発表です。
建築学会論文大会2日目にも、『木質構造設計基準の改定の方向性について』というパネルディスカッションがあったのですが(http://wood-ac.blogspot.com/2019/09/in-20192.html)、今回のこの発表はそれのユーロコード8版であると考えればよいと思います。
仕様規定的な部分の改定の話は、パワーポイント中の図をみて理解できる(というよりも想像がつく)話ではありましたが、設計法内の係数の話になってくると、恥ずかしながらどこのことを言っているのかさっぱりでした。
英語だったのが、理解を難しくしたと思いたいところです・・・。
構造設計に携わる側なので、与えられた係数を間違いなく使うことが第一ステップですが、その次のステップとして、与えられた係数が適切であるかどうかを見極める必要があります。
数字が決まった経緯、背景となる式もしっかり押さえていきたいところです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
夕方からは小原教授の発表でした。
■Development of Visco-Elastic Damper for Retrofitting in the Timber Building
小原教授による、住友理工株式会社の受託研究により生まれた制震ダンパーについての発表でした。
木造建築物の改修時に、床・天井を壊さずに施工できる点から、改修コストを抑えることが見込まれる点を強調されていました。
WOOD AC 坂田
0 件のコメント:
コメントを投稿