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2018年7月24日火曜日

緑のカーテン2018夏

昨年さぼってしまいましたが、ここ数年毎年夏になるとWOOD AC事務所の前でプランターを立てて緑のカーテンを実施しています。

今年は「四角マメ」(写真左)と「小玉すいか」(写真右)です。
見てのとおり、 カーテンになってない。。。

今年は失敗かなぁと思っていたところ、なんとスイカが2個生っていました。(ちっさ)
  

このまま大きくなってくれるとイイな。(四角マメもね)

ちょっと悔しいので、以前の成功例もいくつかご紹介

(田畑)




 

2018年7月21日土曜日

休日の過ごし方-古城山

WOOD ACは基本的には土日祝日休みなので、今日はお休みです。
かなーり久々に森林文化アカデミーの裏山の古城山に登ってきました。
山登り自体3か月ぶりなので、体がツライツライ。朝起きて嫌だなーと思い出発し、登り始めてからも「ここからならこのルートでまだ引き返せるな」なんて考えながら、なんとか登りきりました。
「なぜ、山に登るのか?。。。それは、、山のような体重だから。」
 去年8kg減量したと思ったら5kg増加のV字復活を遂げてしまい、かなり体がヤヴァイです。
 
登りきると、朝9時でまだ冷たい風が吹き空気が澄んでいて、かなり遠くまで見通せるほどでした。

登り50分、下り40分で林業の人工林なので木陰で日差しはなく、道も歩きやすいのでお勧めです。


下山して昼には外気温が40℃超えてました。あっっつ
(田畑)






構造軸組模型 完成!!

新築の構造設計の依頼があると、最近はあまり機会が無くなりましたが軸組模型を作成することがあります。

今回は最近オープンデスクで来てもらっている学生さんに作ってもらいました。

細かく見だすと粗も目立ちますが、真面目でしっかりとしたものを作ってもらいました。
やり直しがあったり、悩んだりして結構な時間が掛かったようですが、そこはご愛嬌(^^)


さて、 スチレンボードで作った1/30の軸組模型ですが、あまり見慣れないものがあるのにお気づきでしょうか。

そう「旗」と「ピン」がいっぱい刺さっています 。
これは、柱頭柱脚金物の指示を示しており、数字は耐力になります。また、ピンは縦引きまたは横引きボルトを示しております。
構造計算で最低限必要な金物は出てきますが、それ以外にも建物の弱点となりやすい隅角部や突出部、力の負担が大きい箇所などには模型を見ながら追加で金物を配置していきます。   
また、特に2Fの耐力壁と屋根水平構面の力の伝達をしっかりと伝達させるためには、耐力壁の張り上げが必要になりますが、それに併せて桁より上の束にも柱頭柱脚金物を取り付ける必要があります。

2階の耐力壁は耐震等級3クリアするくらいガンガンに壁設けているのに、小屋裏はカスガイや雲筋かいのみでスッカスカ、という建物も実際結構多いと思います。。。
 
 このあたりは、計算ソフトでは対応してくれないですし、図面上だけでは見落としも出てきますので、模型を見ながらブスブスと旗を刺していきます。
構造計算ソフトでも3D画像が出せたりもしますが、組み方や梁の掛かり方、力の流れを考えるには、実物見ながらやるのが一番イメージがし易いです 。 

 これにより、ただでさえ「他の構造事務所やプレカットからの指示金物よりも多い 」と言われているのに更に金物が増えていきます(笑)
でもちゃんと意味のある追加なんですよ。

「構造計算」と聞くと、”1”か”0”の結果だけの世界と思われがちですが、構造力学的な考え方や木造特有のクセやバラツキ、安全率の出し方などを考え出すと、最低ラインは皆クリアしているとしても、そこから人それぞれでかなり結果が変わってくるのが木造建築だと思っております。

(田畑)

2018年7月14日土曜日

【お役立ちサイト】伝統的構法データベース

伝統的構法データベース
 http://www.denmoku-db.jp/

またまた少し特殊なサイトのご紹介です。

先日、意匠設計者の方から、「木仕口(蟻仕口)の引っ張り耐力ってどうなの?」と聞かれましたので紹介したサイトです。
特殊な伝統構法だけでなく、普通の在来軸組工法でも使う”蟻仕口”や”鎌継手”なども載っているので使い道は今後も色々ありそうです。

また、このサイトに載っているデータの良いところは、「寸法がちゃんと書いてある」 
ということです。木造のデータ集では、寸法や細かい仕様が書かれておらず曖昧になっているので再現できないことが結構あるので、このサイトはGOODです。

さて、 最初の「木仕口(蟻仕口)の引っ張り耐力ってどうなの?」に関して少し紹介しますと
蟻仕口のみ:2.1kN(データベースより)
羽子板ボルトのみ:7.5kN(グレー本より)
羽子板ボルト+蟻仕口:10.1kN(グレー本より)







                            (データベースより抜粋)

蟻仕口だけでも耐力は”0”ではないですが、耐力が必要になる場合には弱いのでこれだけで成立させることは難しいかな、という感じです。
また、考察にも書いてありましたが、「仮止め程度に用いて蟻のみに頼らないことが原則」とありますので、羽子板ボルトなど併用して活用するのがよいかと思います。

ご参考まで。
                                    (田畑)