伝統的構法データベース
http://www.denmoku-db.jp/
またまた少し特殊なサイトのご紹介です。
先日、意匠設計者の方から、「木仕口(蟻仕口)の引っ張り耐力ってどうなの?」と聞かれましたので紹介したサイトです。
特殊な伝統構法だけでなく、普通の在来軸組工法でも使う”蟻仕口”や”鎌継手”なども載っているので使い道は今後も色々ありそうです。
また、このサイトに載っているデータの良いところは、「寸法がちゃんと書いてある」
ということです。木造のデータ集では、寸法や細かい仕様が書かれておらず曖昧になっているので再現できないことが結構あるので、このサイトはGOODです。
さて、 最初の「木仕口(蟻仕口)の引っ張り耐力ってどうなの?」に関して少し紹介しますと
蟻仕口のみ:2.1kN(データベースより)
羽子板ボルトのみ:7.5kN(グレー本より)
羽子板ボルト+蟻仕口:10.1kN(グレー本より)
(データベースより抜粋)
蟻仕口だけでも耐力は”0”ではないですが、耐力が必要になる場合には弱いのでこれだけで成立させることは難しいかな、という感じです。
また、考察にも書いてありましたが、「仮止め程度に用いて蟻のみに頼らないことが原則」とありますので、羽子板ボルトなど併用して活用するのがよいかと思います。
ご参考まで。
(田畑)
0 件のコメント:
コメントを投稿