かつてのTV番組、トリビアの泉的な感じで「へぇ~」と思っていただけると幸いです。
第一回は 『N値計算』 についての「へぇ~」をご紹介します。
耐力壁の取り付く柱の柱頭柱脚に取り付ける金物について、メーカホームページを見ると
左図のような
■短期耐力:12.5kN
■N値 :2.3以下
■告示1460:へ
という表記が出てきます
これを説明すると、
左図のようにまとめてみましたが、
「壁倍率1.0倍の耐力壁の取り付く柱には5.3kNの引き抜き力が発生します」ということが言えます。
(1kN≒100kg)
短期耐力とN値の関係については
普段よく使われている金物でも「5.3」を掛けたり除したりしていただければ「へぇ」と思っていただけるかと思います。
さて、このN値または短期耐力の数値を用いて“N値計算”をされると思いますが、
上記の計算根拠でのポイントは・・・
壁の高さが2.7mであることを想定している
ということです。
上記図の式より、壁高さを高くすればするほど引き抜き力は大きくなりますので、
★棟木の通りの耐力壁
★片流れ屋根
★階高の高い建物
★ロフトのある平屋
これらの建物では通常のN値計算では金物の耐力が不足となり易いので注意が必要です。
いかがでしたでしょうか。
何「へぇ~」いただけましたでしょうか。
金物の耐力には余裕をみた選定をするのがよいかと思いますのでご参考までに。
(田畑)
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